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ローン体験談

私事になりますが、ローンのことを数々書いてきた割に、自分で思いつくローンの経験としては、自分個人の場合自動車ローンであり、我が家でいえば住宅ローンでしょうか。私自身が直接関わったのは自動車ローンぐらいです。10年ほど前でしょうか。カードローン、つまりキャッシングは私がそそっかしいので、クレジットの暗証番号を覚えておらず、結果としてサインだけのクレジットがメインで、幸か不幸かキャシングによる多重債務はコレまで一度もありません。我が家の住宅ローンも25年ほどで組んだはずですが、兄弟のウチの一人が出資し、新築の購入から13年目に、繰り上げ返済で一括に支払ってしまいました。

私見かも知れませんが、キャッシングにはある意味体質のようなものがあって、一度はまると繰り返す傾向があると思います。わたしの身の回りでも多重債務者はいませんが、一度アパートで一人暮らしをしていたとき、1階にすんでらした方が、お店を経営してたらしく、借金に追われ住まいを転々としていたようです。そのアパートは、一人暮らしより若い夫婦や家族連れが暮らす平均的な2DKの物件で、家賃も別段極端に安いわけでもありませんでした。しかし私の真下の階のところは塀が高く、加えて建物の下が駐車場なので2階部分は3階くらいに相当するような作りでした。

つまり建物に面した1階でも、外から中の様子がうかがえない構造になっていたわけですね。

何故そこにいる人が多重債務者かとわかったか?というと郵便配達員が配達場所を間違え、その方にいくはずの郵便物が私のところの玄関ポストに放り込まれて、私が無記名のそれを、気がつかずなかを確認してしまったからです。

もちろん理由をいってチャンと本人にお返ししまして、その後もトラブルは一度もありません。ないようについてはプライベーなことなので、ここでお話しするわけにはいきませんが、その暮らしぶりはいつも昼間から雨戸を閉め、洗濯物は1週間の内でまとめて洗ったものを早朝雨戸を少し開けて、物干しを低くして干して、夜になってから取り込むという感じでした。

朝私が出勤するとき、ゴミ出しに外に出られるご様子があるんですが、通路から人の足音が消えるまで玄関からは出てこないようでした。

わたしの自動車ローンを組んだとき、外車だったので当然ローンを組みましたが、自動車全体にかかる費用の半分は頭金として払い込んであって、加えて6年のローンも、途中面倒くさくなり、繰り上げて一括で払ってしまったので元々ローンで苦しむという経験はありませんでしたが、こうした他人ではありますが、多重債務というのは精神的に追い込まれるものだということを知ることになったのです。

多重債務であれからこそ、やはり返済が遅れることもあります。しかしほとんどの場合その滞納の時の損害賠償としてつく出資法上限いっぱいの金利を払えないことによるローンの繰り返しで、やがては深みにはまることが非常に多いということの証拠が、失礼ではありますが目の前にあったわけで、ローンというか借金というものは、いかに初期の返済を滞りなくできるかというのが重要だということがわかります。私も少額のクレジットは繰り返しますが、背景には申し込みの自動化、ATMの普及により対面での審査などが一切無い融資が、「借金」の実感をかえって薄くさせているのではないかと思いますね。

なんで計画的な借り入れが計算できないのかなぁ・・と考えると、まるで預貯金のようにATMからお金を引き出せることが、元は他人のお金であるという時間がわかなくなる原因でしょうか?

我が家は、兄弟も含め皆「現金主義」で、土地購入の際も現金取引しかしません。ローンを組んだのは自宅購入の時で、両親ともローンはそれがはじめてだったようです。その自宅に未だに暮らしてワケなんですが、よく親は「借金を抱えるとアタマの上にいつも重しがのってる状態と同じ」とよくいいます。確かに、イメージとして明るい感じにはなってきましたが、金利を利益としてお金で商売することと、高利貸しというイメージは今だ両親の中では払拭されてはいないようです。

私はクレジットに関しては、ずいぶん前から使っており、もう12年ぐらいになります。その間一度全てのクレジットを解約し、最近になってカードは1枚にしました。今ではクレジットにつくポイントが目当てで、割とすぐ支払えるものにでもカード払をしています。一月の中で限られた収入の中では、クレジットの翌々月に引き落とされるといったシステムは使いようによってはかえって計画性が立てやすく、キャシングと違い商品が手元にあるので、同じローンでもふしぎと「お金を使った」という実感があり、支払いも変な話ですが納得できる気がします。

コレが直接の融資、つまりお金そのものを借りるとその時間はどのように変化していくんでしょうね。

前にも書いたかも知れませんが、今は借金が見えない時代です。この間サブプライムローンを調べていてわかったのですが、他人の借金というのは債権つまり「取り立ての権利」を売ることが出来るというのが解ってちょっと驚きましたね。
立場が違えば「借金」も立派な資産と言うことになるのですから。

しかしそれって、あくまで全て回収できたらその債権の元にはいる仕組みですから、幾ら資産といっても手形と同じように焦げ付けば何の価値もないし、いつ完済できるかの保証もない。相手が一般の消費者であれば尚更コレからの時代、安定して就職先に居続けられるのかだって不安に思えてきます。

正直今の時代、借金とか貧困が目に見えないのは、こうした企業融資のような倒産の実体よりも手軽なキャッシングに端を発した多重債務があるからだと思えます。先ほどの方のように世間から身を隠してひっそりと暮らしているわけですから。なかなかはっきりとは掴みにくいんですよね。私も、ああしたことがなければどこか遠い国の話ぐらいな感覚でしたから。

生活のために謝金というのを聞きますが、日々の暮らし全てが他人のお金というのは想像を絶しますね。

ところで私はかつて数枚のクレジットカードを持っていましたが、使うのは一枚でした。何故それだけの枚数を持っていたかといえば、例えば自動車修理でも、足回り全ての交換とかエンジンの取り外しなど大々的な修理を要するとき、さすがに何十万も都合はつかないのでそこでローンをするのですが、正規ディーラーではないため、ローンのほとんどは修理工場の契約している信販会社とするかたちとなったからで、その後送られてくるクレジットカードを所有しても使うことはありませんでした。

今は電子決算が増えてきているので、さすがに最後の一枚はとっておきましたが。クレジット会社というのは基本的に実績が長いと、契約期限が切れてもほとんどが自動更新でその点は審査がなく便利ですね。それに生活にかかる光熱費等もクレジット払であればポイントもどんどんたまるし、クレジットはコレからも私は必需品にはなりそうです。

私にとってのクレジットの付き合い方は、あくまで現金を持ち歩かないことと、急な出費のために現金は別に確保し、後はクレジットで払うといった使い方で、この逆はないと思ってます。急な出費のためにキャッシングしても、その時本当に必要な現金がどのくらいか判断つかないし、その後その借金のために他の出費が制限されるのはとても避けたいと思いますし。

計画的に考えるのは、借金が基準ではいけないんですよね。先ず余裕があるが、ここまでは借りられるといった、現金から考えるクセをつけないといけないと思ってます。