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それではこの項目の最後に、消費者金融について取り上げましょう。印象としてはあまりいいイメージを持っていないのが一般的ではないでしょうか?

アメリカなどでは金融機関以外の業務を総称して”ノンバンク”と呼びますが、日本では融資業務だけを行なう会社ということになるようで、キャッシングというつまりは消費者金融がこれにに当るのでしょうね。消費者金融とは貸金業規制法に基づく貸金業登録会社全体の総称で、金融庁によれば、貸金業登録会社全体を12業態に分け、このうち事業者向け金融会社が4割以上の融資残高を保有し、消費者向け無担保金融会社の占める割合は約2割なのだそうです。

今年初めに金融庁から「金融庁の名を悪用した新たなヤミ金融の手口」というのが紹介されていまして、それによると「金融庁が貴方の信用情報を管理している。貸付のためには同庁の役員に登録されている情報の修正を依頼しなければならない」とか、「他社の借入が多いので貸付を行うには金融庁の貸付枠を広げる必要がある」 と称して手数料等の名目で現金を詐取された等の被害があったそうです。

背景にあるのは、例のグレーゾーン金利撤廃の動きに会わせた、悪質業者の詐欺行為なのですが、こういったことも融資だけを行う消費者金融のイメージを一層悪くさせているのは間違いありません。

 消費者の「信用」を担保とする消費者信用産業のなかで、商品やサービスを立替払いする仕組みを販売信用で、クレジットと呼ばれますが、直接金銭を貸し付けるものを「消費者金融」と呼んでいます。その昔はサラリーマン金融(略してサラ金)などとも呼ばれていますね。手続きが非常に簡単で、基本的には即日融資が主体。手続きも最近はほとんどが街のATMからなんですが、郊外の離れた場所、国道沿いなど専用に設置場所を設けて他社と同じ敷地内にあることが多いですね。

1年前のデーターになりますが、大手貸金業者の信用情報機関(全国信用情報連合会)の調査によると、消費者金融利用者は1,585万、残高のある者1.399万、貸金残高14兆 1,965億円、一人当り101万5,000円、一社平均39万9,000円となっており、市場としてはかなり巨大ですね。しかしながら延滞者は267万人、延滞率19.1%で、2割近くがやはり延滞であることから、手軽さの割には、やはり金利最高でも18%であっても延滞督促で、罰則規定に該当すると一気に20%以上の高金利(上限は29%ですが、延滞になった場合の利息は、ほぼこの上限ギリギリまで設定されています。)で苦しむ実体が見えてきます。

この分野に逆に規制から大幅に進出したのが銀行です。いわゆるカードローン、フリーローンがまさにそれで、銀行のATMコーナーなどの一隅に電話ボックスのような外からは誰が入って居るの識別できないような、預金ATMとは別の窓口を用意しています。

最近ではもうほとんどがそうなんですが、対面の申込みでなく審査部門に直結する画像+音声で簡単な入力でカードが発行され融資ができる様になっているようで、延滞が起こった場合は提携している消費者金融の方から取立てが行くということのようですね。

手軽でこれまでこの項目で書いてきた中では、一番金利が高い部類ですが、銀行の参入も手伝ってか、以前からある 消費者金融大手4社などは、グレーゾーン撤廃の規制のために2007年3月期の決算では赤字額が1兆7000億円を超えているそうです。人員や店舗の削減で、今やATM以外ではお目にかかりませんね 。

貸し出しの上限も年収額の3分の1までに制限する総量規制によって、それまでの”借りすぎ”という問題はある程度はクリアしていますが、しかし新たな問題もあるようです。

今までは代表的な大手消費者金融では、ATMを利用する際には手数料がかかりませんでしたが、この新しい貸金業法によって別途、請求されるようになってきたそうです。

当初は実際、これが金利の様な感じで、例えば3万円以上の融資を受けた場合、利用者は1回のATM利用ごとに、最大630円の手数料を負担しなければならないというのが今までで、せっかく「借入時の金利の上限を20%以下」という基準も意味のないものとなっていたため、1万円以下は105円、それ以上でも一律210円とその後変更になりました。

それでも幾ばくかの出費を借入れるとき払わなければならないので、利息以外の余計なコストがかかることには違いがありません。この利用者側のATM手数料負担がスタートするのは、2009年末が予定されています。

そこで消費者金融として新しい動きがこのごろは出てきました。それがインターネットキャッシングというものです。これは特徴として大きなものに、来店もカードもいらない口座に直接振り込むタイプのローン(キャッシング)です。

パソコン、携帯電話、固定電話などから申し込み(ここでかんたんな審査があるようで、金額が低い場合はその後の必要書類の提出は原則不要)、本人確認書類をFAXで送り(または携帯アプリからも送れる)、審査した後利用者の指定口座に振りこまれるというもの。

必要書類も金額が低い場合は、本人確認の健康保険証、運転免許証、パスポート、外国人登録証明書などで借りられるようになっています。上限は300万で、高額の場合でも収入がわかる書類の提出だけですむようです。申し込みの条件が20歳以上で定期的に収入があれば、主婦やパート、アルバイトでも申し込める手軽さがあります。

金利は5万円までは年率は29.20%、50万円で18~29%、300万で7.3~18%と一様に高いのが特徴です。延滞損害金は年率29%。

しかしながら、消費者金融が未だにそのイメージを払拭できないのは、むしろその延滞利息の金利にあるという点は、他の銀行系フリーローンと変りませんし、借入金額が低いとその分金利は高いもので、この事からこうしたローンは、余裕がないときには決して手を出すべきではないといえます。怖いのは1回でも延滞すれば、昔のサラ金と大差ない金利が待ちかまえているわけですから、現在高い人気がある分野ですが、この手軽さと計画的な返済とは諸刃の剣で、かえって返済期間があるということを忘れがちになります。300万では最長5年となっています。

返済を怠れば当然督促が来るのは当たり前ですが、現在ではよほど悪徳な業者でもない限り、取り立てが酷いことはまず無いようです。 ただ銀行のカードローンなどもそうですが、取り立ては大抵提携している大手の金融業者(ノンバンクなど)が行う場合が多いようですね。

多重債務者となった場合、まずはこうした手軽が売りのノンバンク系から始ったケースが多いようで、借主の心理として、サラ金からの借金というのは何となく後ろめたいものであり、家族や周囲の人に知られたくないことから、取引をしていることを示す書類などをあえて手元に残さずに処分してしまおうとする傾向があるためか、負債の状況を正確に把握し、計算をし直して見ようとすると、書面が集まらないときなどがあります。

こうした場合、「取引履歴の開示請求」を業者に願い出る必要があり、取引履歴の開示義務のガイドラインに従って業者は確かにこれに応じないといけないのですが、そもそも多重債務に陥ると冷静でいることの方が難しいようですね。

よく計画的にといういいますが、このあくまで運用ではなく貸したお金の金利にだけ頼るわけですから、チャンと見ればお得な借金はないとわかるのかも知れませんね


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